人を動かすコミュニケーションで読み解く戦国逸話

経営者と社員、上司と部下、同僚、後輩といった職場の人間関係で人を動かすためのコミュニケーションとは?という視点で戦国武将の逸話をご紹介していきます。

人を叱るとき大切なことを戦国一の分別者の言葉から読み解く

あなたがいくら叱っても
部下の行動が変わらない。

 

ホントは叱りたくなんかないいけど、
そうもいかないんだよと言われるかもしれません。

 

そんなとき、あなたはどんな判断基準で
どんなことを大切にして叱っているでしょうか。

 

今回の戦国逸話では、
小早川隆景の判断基準をご紹介します。

 

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隆景は三本の矢の逸話で知られる
毛利元就の三男です。


天下人・秀吉からの信頼も厚く
五大老にも選ばれる程の人物です。

 

また、秀吉の軍師として知られる黒田官兵衛とも
同じ智将同士で認め合った仲だったといわれます。

 


あるとき、官兵衛の息子、長政から
分別の肝要(ものごとを決める際に
大切なこと、判断基準)について
問われた際にこんな言葉を残しています。


「分別の肝要は仁愛なり」


つまり、ものごとの判断基準として大切なことは
あわれみ慈しむ心があるかどうかだと言っています。

 

続けて、仁愛があれば理にかなっておらず、
的を射てなかったとしても
決して大きくは外れないものである。

 

仁愛がなければ、
いくら才知巧みな判断であっても、
それはすべて間違っていると言い切っています。


私たちが部下を叱る場合の
判断基準に当てはめてみると
そこに相手に対してあわれみ慈しむ心が
あった上で叱っているかどうか。


ただ相手の間違いを指摘して、
自分の正しさだけを押しつけていないだろうか。


隆景が言う
的は射てなくても大きく外れないのであれば、
長い目でみて部下の行動も変わるはずですね。


慎重な数々の判断が
毛利家を後々まで残すことに繋がったことから
隆景は、俗に「戦国一の分別者」
つまり戦国一間違わない人といわれます。